インドは日本やスリランカと協力し、スリランカの首都コロンボの港湾を開発し、中国の隣国市場進出をけん制することを決定した。これは総選挙を終えたばかりのインド政権による初の外交政策の一つだ。
27日付インド紙『The Hindu』によると、インド・日本・スリランカの政府が覚書に署名し、コロンボ港東埠頭に新たなコンテナ埠頭を建設する。3カ国の関係者が調整中で、今後数カ月で同プロジェクトの規模や協力形式について合意に至る見通しだ。同プロジェクトは民間部門との協力も模索するという。
ニューデリー・テレビジョンは27日、スリランカは日印とのコロンボ東埠頭のコンテナ埠頭の新設を極めて重視していると伝えた。中国企業が建設に参加するコンテナ埠頭が、その近くに位置する。日印が港湾開発に積極的に参加しようとしていることから、スリランカが中国の日増しに拡大する影響力を相殺しようとしていることが分かる。
インドの駐スリランカ大使館に近い消息筋によると、コンテナ埠頭プロジェクトの建設枠組みが間もなく確定される。プロジェクトの総経費は5億ドルで、インドと日本が自国の企業を建設に派遣する。スリランカの首相官邸の職員によると、スリランカ政府が同港の51%の株式を取得する。27日付日本経済新聞によると、日本の一部の海運ルートがインド洋を通過するため、同地域におけるインフラ投資の拡大は極めて重要だという。
世界最大の人工港の一つであるコロンボ港は、欧州、中東、アフリカ、アジアなどとつながる。スリランカの海上貨物輸送の9割が、同港を経由する。コロンボ港の2017年の貨物取扱量は621万TEUに達し、南アジアで最も忙しい港湾の一つになっている。地域経済の繁栄と発展に伴い、スリランカはチャンスをつかみ、コロンボ港をフル稼働させようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月1日