日本の岩屋毅防衛大臣は25日、防衛省の陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備候補地をめぐる報告書に「記入ミス」があったことを確認したが、調査結果に影響はないとした。
岩屋氏が配備先の調査報告書にミスがあったことを認めたのは過去1カ月で2回目。
【問題なし?】
防衛省は先ほど秋田県が配備先としてふさわしいとする報告書を発表したが、周囲の電波への影響に関するデータにミスがあった。
共同通信の報道によると、業務委託先の企業が調査によって入手した電波の強度に関する数値を防衛省職員が報告書に記入した際に、2つのミスがあった。うち1つは「0.0083」と記入されるはずのところ、「0.0038」と記入されていた。
日本政府は2017年12月に、米国からイージス・アショアを2基導入し、2023年頃に使用開始することを閣議決定した。朝鮮からのミサイルの脅威に対応するためとしている。
防衛省が秋田県陸上自衛隊新屋演習場を配備の候補地の一つとすると、現地住民から反対があった。秋田県能代市議会は25日に本会議を開き、新屋演習場への配備を撤回する請願を採択した。
岩屋氏は25日、ミスは配備先の決定に影響を及ぼさないとした上で、「記入ミスであっても許せないミスだ。信頼回復に全力を尽くす」と述べた。