開催中のアフリカ開発会議は国際会議の慣例に反し、全体会議で各国の国旗を掲げなかった。日本の毎日新聞は29日、華やかさに欠ける印象だが、ある国のためだけにとられた措置だと伝えた。
第7回東京アフリカ開発国際会議横浜サミットが28日から30日にかけて横浜で開かれている。毎日新聞は、安倍首相は28日の会議で日本はアフリカの人的資源開発の成果を支持すると吹聴し、「アフリカ54カ国から来た1200人以上の学生が日本の大学院で学んでいる」と述べた。しかし、アフリカ連合の加盟55カ国のうち、日本が国家承認していない西サハラに関して溝が発生した。
西サハラとモロッコは主権争いをし、アフリカ開発会議をめぐり両国間に矛盾が存在する。モロッコは過去に、日本政府に国家承認されていない西サハラを会議に参加させないように陰で圧力をかけている。日本の外務省の官僚らは、「アフリカ連合内部の矛盾を持ち込まないでほしい」と気まずそうに言うが、日本の多くの企業がモロッコに進出し、両国の皇室の関係も良好で、モロッコの要求を無視するわけにはいかない。
毎日新聞によると、今回の会議は各国首脳が一堂に会し、日本政府関係者は「国旗と国名を掲げないことは難しい」と懸念している。しかし、最終的によいアイデアも浮かばなかった。そのため、28日の全体会議では日本、アフリカ連合、国連などの国際組織の旗だけが目立つ位置に掲げられた。