米日韓の「鉄の三角」に亀裂、崩壊はあるか?

米日韓の「鉄の三角」に亀裂、崩壊はあるか?。そもそも脆弱だった日韓関係に再び緩みが生じた場合、米日韓の「鉄の三角」が万全を維持できるかが注目されている…

タグ:軍事演習 境地 同盟国 朝鮮半島

発信時間:2019-09-02 15:07:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 7月上旬に日本が半導体材料3品目の対韓輸出規制を発表してから、日韓関係の悪化が続いている。戦火は最近、貿易から安保に飛び火している。


 海外メディアの情報をまとめると、日韓両国は8月25日に同時に大規模な軍事演習を行った。韓国は先ほど日本とのGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄を発表しており、日韓の安全協力はすでに危険な境地を迎えている。そもそも脆弱だった日韓関係に再び緩みが生じた場合、米日韓の「鉄の三角」が万全を維持できるかが注目されている。


 「鉄の三角」の心が離れる


 韓国は今回、感情的になり「安全のカード」を切ったわけではない。韓国の協定破棄は、日本からのホワイト国除外への報復措置とみなされている。米CBSの報道によると、韓国の文在寅大統領はこのほど、日本が「我々を敵視している」と述べた。


 遼寧大学北東アジア研究院の李家成研究員は、本紙のインタビューに応じた際に「韓国が手にしている経済のカードは少なく、安全のカードで日本に圧力をかけようとしている。朝鮮半島情勢は現在、比較的落ち着いている。朝鮮の軍事的脅威への共同対処について、日本の韓国への需要はその逆よりも大きい。韓国は自国の軍事情報という戦略的資源の問題における重要性をアピールし、日本に貿易問題の譲歩を迫ろうとしている」と指摘した。


 米国のシュライバー国防次官補(インド太平洋担当)はロイター通信に対して、韓国の動きは「韓国の東京に対する敗北感」を示しており、「韓日二国間関係については、米国の安全の利益、その他の同盟国の利益に悪影響を及ぼす」と述べた。


 外交学院国際関係研究所の周永生教授は、本紙記者に対して「日韓軍事協力が大きな打撃を受け、米国が北東アジアで建設する小NATOの軍事安全協力政策も重大な壁にぶつかる」と指摘した。


 日韓の対立の他に、米韓の間でも齟齬が生じている。ロイター通信は「破棄された情報協定は、米国を日増しに悪化する日韓の対立に引きずり込み、韓国と米国の食い違いの露呈が日増しに激化する」と指摘した。日本のFNNによると、韓国大統領府の関係者は韓国の軍事演習に対する米国の批判的な発言について、「独島(日本名・竹島)は誰かの許可を得る必要のある土地ではない。自国の主権と安全を守る行為に対して、他国は単純に口出しすべきではない」と述べた。韓国の中央日報は、「異例の批判」として本件を報じた。


 李氏は「米日韓の安全協力体制において、日韓という部分は本来脆弱だった。日韓軍事協力が大きく後退したが、これは米日韓という鉄の三角の基盤を破壊する行為であり、日韓を利用し東アジアの安全の利益、覇権的な地位を維持しようとする米国の政策に背く」と指摘した。


 韓国紙・ハンギョレ新聞は、米国が日本に肩入れしているとし、「日本が韓国に対して報復的な貿易措置を講じるなか、米国は日本に懸念を表しておらず、現在の韓国に対する態度とまったく異なる。これは東アジアの戦略的な軸となる韓米日安全協力体制に亀裂が生じることを懸念しているためだろう。米国は日本が軍事面で、米国側のいわゆるインド太平洋戦略により積極的に参加するよう促している」と報じた。

 

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