国家文物局はわずか三日間で文物の盗掘の証拠を取得

国家文物局はわずか三日間で文物の盗掘の証拠を取得。

タグ:国家文物局 文物 曽伯克父青銅器

発信時間:2019-09-16 16:25:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 2019年8月23日深夜、CA168が北京首都国際空港に降り立った。国家文物局の関連部門の責任者は同日、航空機の横から撮った写真をSNSに投稿した。この時、航空機に日本に流出した春秋早期の曽伯克父青銅器があることを国民は知らなかった。

 

 2019年3月3日、国家文物局は日本の某オークション会社が最近出品した曽伯克父青銅器が中国から違法流出した文物である疑いがあるという通報を受けた。国家文物局の関強副局長によると、局はわずか3日でこれらの青銅器の形、紋様、銘文を春秋早期の青銅器の特徴と照らし合わせ、銘文から所有者が「曽伯克父甘娄」であり、さびの色は「新しいもの」で、伝わったという歴史的痕跡がないことを確認。同時期の考古発掘資料と照らし合わせ、これらの青銅器は湖北随棗一帯の曽国上級貴族の墓から盗掘された文物だと判断した。これらの青銅器は2014年に上海で見つかり、全国21カ所の文物入出国審査管理所を調査したところ、全ての管理所がこれらの臨時出入国手続きを行っておらず、これらの青銅器は2014年以降に日本に違法輸出されたことが実証された。

 

曽伯克父青銅器は重要な研究価値を有する

 

 曽伯克父青銅器は中国の湖北随棗一帯、春秋早期の曽国上級貴族の墓から出土した。曽国の文献に明確な記載はなく、学術界が随棗回廊一帯に曽国が存在していたことを確認したのは、1966年に湖北京山蘇家壟で「曾仲斿父」九鼎銅器群が見つかってからである。1978年に湖北随州で曾侯乙墓が発見され、多くの学者が曽国は歴史文献に記載されている随国のことだと判断した。近年、随州棗樹林墓地を含む湖北省北部の複数の重要考古の発見は、西周早期から戦国時期までの曽国埋葬制度の完全な発展経緯を繋げた。


 国家文物局博物館・社会文物司の鄧超副司長は、「曽伯克父甘娄」の名が入った青銅器が発見されたことはなく、日本に登場したこれらの青銅器は重要な研究価値があると述べた。

 

 鄧超氏は、「芸術的価値の点から言うと、曽伯克父青銅器は8点で、種類が豊富、保存状態は完璧である。どの青銅器にも銘文があり、330字に及び、銘文の字形と字画は丸みをおび、字体は力強く、巧みに配置されている。しかも、どの青銅器にも自名があり、豊富な歴史的情報を含む。科学的価値の点から言うと、レントゲン撮影技術を通し、全ての青銅器が型で成形されていることがわかり、中国古代の優れた青銅器製造工芸を表している。これらの青銅器は専門家によって国家一級文物と鑑定された」と話した。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月16日



 

 

 

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