台風19号「ハギンス」が日本を通過し、記録的な豪雨を降らせ、多くの死傷者を出した。捜索救助は現在も続けられている。日本メディアの最新の統計によると、台風により12都県で77人の死者が出た。
生存率が下がる目安の「災害発生から72時間」が過ぎたが、被災状況の深刻な宮城県丸森町の保科郷雄町長は、被災状況の全貌を「まだ把握できていない」と述べた。
被災地のうち、東北地方と神奈川県の情況が非常に深刻だ。阿武隈川は福島県と宮城県の各所で決壊した。
【気温低下、被害者は「寒くて眠れない」】
福島、長野、宮城などの各地でこのほど気温が急激に低下しており、避難所の暖を取る措置が不足していると訴える被災者もいる。茨城県の体育館では、テントを張り避難している人から、寒くて夜も眠れないという訴えがあった。
ある被災者は「施設内の毛布が足りず、夜はアルミホイルにくるまり暖を取っている。避難した時はすぐに帰宅できると思い、防寒着を準備してこなかった。しかし帰宅すると53年住んだ家が泥沼になっていた。今後住むことができるかどうかは分からない」と話した。
台風が過ぎた後、多くの被災者が帰宅しショックを受け、さらに気を落とした。
情報によると、都市部の高層住宅は台風から大きな影響を受けなかったが、タワーマンションに被害が出た。
神奈川県川崎市のJR武藏野小杉付近には、47階建ての643世帯が入居するタワマンがある。地下に設置されていた発電施設が水に埋もれたため、停電が発生した。住民はエレベーターを使えず、被災後は階段を使うしかなかった。またマンションの給水施設が電気を使うポンプであることから断水が生じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月17日