今年の台風19号が先ほど日本を通過し、深刻な災害を引き起こした。死者は80人、住宅被害は5万6753棟。日本の安倍晋三首相は20日、被災状況の深刻な長野市を訪れ、決壊した千曲川を視察した。また被災地の再建及び被災者支援の財源として5000億円の確保を検討している。
報道によると、安倍氏は20日に被災状況の深刻な長野市を訪れ、決壊した千曲川を視察した。浸水した住宅地の被災状況を確認した。
安倍氏は視察後に記者団を前にし、本年度政府予算の中から被災地の再建及び被災者支援の財源として5000億円の予備費を確保することを検討すると述べた。「生活回復を目指す一連の対策を早急に取りまとめたい」
安倍氏は長野県庁で阿部守一知事と会談し、「行方不明者の捜索と河川の早期回復に全力を尽くすことが政府の方針だ」と伝えた。
安倍氏は陸上自衛隊のヘリコプターに乗り長野市に向かう途上、空から浸水の被害が出た埼玉県川越市などを視察した。長野市ではさらに避難所を訪れ、被災者の需要に耳を傾けた。
長野県で千曲川が決壊したことから、長野市の周辺で大規模な浸水が発生した。一部住民は現在も避難所で生活している。安倍氏は17日に宮城県と福島県を視察しており、台風19号の視察は今回で2回目となった。
総務省消防庁が20日に発表した統計データによると、重大な災害を引き起こした台風19号による住宅被害は同日5万6753棟にのぼり、昨年の西日本の豪雨(約5万1000棟)を上回った。被災地の警察及び消防部門は行方不明者の捜索を続けており、住民は浸水した住宅などの後片付けに追われている。共同通信の統計によると、12都県の死者は80人で、行方不明者は10人にのぼるとみられる。
内閣府によると、避難所で生活を送る住民は11都県で4077人にのぼる。国土交通省の統計によると、20都県の432カ所で地質災害が確認された。7県の河川71本の135カ所で決壊が発生した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月21日