東京・高田馬場駅から徒歩5分の場所に、「沙県小吃」がある。店の前には常に長蛇の列ができている。店内の雰囲気はラーメン屋に近く、食べ終えた利用客が満足そうに「好吃(ハオチー)」と褒めるのをよく耳にすることができる。甘粛省の「馬子禄牛肉麺」の店も、東京都千代田区でオープンすると、多くの利用客を集めた。「海底撈」「張亮麻辣燙」なども日本各地で次々とオープンしている。
中国の代表的なアルコール「白酒」も日本でブームになっている。白酒はアルコール度数が高く、香りが強いことから日本人には合わないとされてきた。しかし(今や)日本の多くの飲食店で、白酒を使ったカクテルなどが提供されている。かつて日本の白酒の売上のうち、観光客の需要が圧倒的多数を占めていた。しかし今や変化が生じている。日本国内の需要が、白酒市場の成長をけん引するようになった。3000円以内の手頃な価格の白酒の売れ行きが好調だという。アパレル業界を見ると、中国のファストファッションブランドの「MJstyle」「海瀾之家」も、日本の一部の店に進出している。
中国大陸部からの訪日客が近年急増しているが、彼らと共に中国の観光サービスも海外進出している。支付宝や微信支付などのモバイル決済サービス、民泊予約サービスの途家や自在客、観光情報サイトの携程、配車プラットフォームの滴滴なども、中国人客と共に日本に進出した。
中国製品はかつて「安かろう悪かろう」というイメージだった。しかし今やこのイメージは覆されつつあり、「面白い」「おしゃれ」などの新たなイメージによって徐々に日本人に受け入れられている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月14日