日本が中東介入に積極的な理由とは

日本が中東介入に積極的な理由とは。

タグ:中東介入

発信時間:2019-12-20 14:56:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 3つ目は、中国との競争を強化するため。中国の中東での影響力が持続的に向上し、中東との友好協力が拡大する中、日本も黙っていられない。ジブチからオマーン、紅海からアデン湾、アラビア海、ペルシャ湾、インド太平洋戦略から東アジア支援パキスタン開発会議に至るまで、日本政府が中東に関して行うすべてのことは中国に向けたものである。単独だけでなく、日本は米国やインドとも連携して中国をけん制している。


 4つ目は、広報を強化し、長期にわたる日本の中央アジアでの「経済巨人、政治小人」という悪いイメージを変えるため。まず、日本はソフトパワーを増強し、文化外交を推し進め、政府開発援助などを提供する。例えば、日本学校の設立、パキスタン支援、少数のシリア難民受け入れ、日本の飲食と文化の宣伝などである。次に、平和主義理念を売り込み、政治仲裁に参与し、公共の安全製品を提供する。例えば、「平和と繁栄の回廊」の提唱、海賊取り締まりと護衛への自衛隊派遣である。


 まとめると、安倍氏の米国とイランの矛盾仲裁の意思は気まぐれではなく、ペルシャ湾への自衛隊派遣も自衛隊の初の中東進出ではない。実は、長年にわたり、日本は中東に足を延ばしている。しかし、日本は努力しているが、中東では「端の人」であり、国際社会および中東諸国は日本が地域安全でより大きく積極的な役割を果たせるかどうかにそれほど期待していない。


 安倍氏の6月のドイツ・テヘラン訪問での失敗は良い例である。中国は、日本の中東での「新政策」に注目し、特に中東で中国に対し隠れて悪事を企むことに警戒し、日本が中東で近年得た進展も研究・分析し、参考にする必要がある。(唐志超 中国社会科学院西アジア・アフリカ所政治研究室主任、研究員)



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月20日



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