第8回中日韓首脳会議が24日、成都市で開催される。李克強総理は韓国の文在寅大統領、日本の安倍晋三首相と共に会議に出席する。今回の会議では、主に3カ国の地域経済貿易一体化が議論される。筆者は、この目標の実現の鍵となるのは、3カ国の政治関係の適切な処理と考える。
現在はまた、中日韓の政治安全関係を強化する重要な時でもある。まず中韓関係についてだが、2017年5月に文政権が発足すると、両国は韓国のTHAAD配備問題によって大幅に悪化した中韓関係の回復に努力した。文氏は中日韓首脳会議で2度目に訪中する機会を利用し、中韓関係の全面的な回復を促進できる。
次に日韓関係についてだが、今年7月以降は貿易・歴史・安全などの面で冷え込んでいる。最近やや回復も見られたが、依然として大きな壁に直面しており、両国のトップが解決をけん引する必要がある。
中日韓の経済貿易一体化は、技術レベルで協力の基礎を固めると同時に、政治安全レベルで3カ国の関係を安定させる必要がある。後者は多くの手段により試みることができる。例えばあるメカニズムにより中日韓首脳会議を固定し、特定の事件による影響を回避し、3カ国の政治安全対話を実施することができる。今回の首脳会議は初めて朝鮮半島問題を議事日程に入れたが、これは上述した方向に合致する。(筆者・王俊生 中国社会科学院アジア太平洋・世界戦略研究院研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月23日