「今日、雲南省から送られてきたマスクを受け取りました。マスクを手にした時、春蕾クラスの子供たちの真心をしっかりと感じました」
「世界が共に大きな困難に直面している時に、雲南省の子供たちから送られたマスクを受け取り、まるで春の日差しのようにこの上ないぬくもりを感じました」
5月以降、東京の日本雲南聨誼協会には日本各地の会員から、雲南省の子供たちがマスクを寄贈してくれたことに感謝を述べる手紙が次々と寄せられている。その1カ月以上前、雲南省から日本にマスクを送る際、子供たちもまた感謝の気持ちを抱いていた。このような背景には、十数年続いてきた心温まる物語がある。
日本の友人たちは雲南省の子供たちからマスクを受け取ったのち、お礼の手紙を送った。(写真=日本雲南聨誼協会提供)
「私とクラスメイトたちとで話し合って、協会と日本の支援者の皆さんが新型肺炎と戦うためにお力になりたいと思い、マスクを送る準備をしています」
4月初旬のある晩、日本雲南聨誼協会の丁恵蘭理事長は東京で、昆明女子中学春蕾クラスの2017年卒業生である夏雨さんからの電話を受けた。当時、日本は新型コロナウイルスの感染拡大により、防疫物資不足に直面していた。
日本雲南聨誼協会は2000年に設立され、その会員のほとんどは日本の法人と個人だ。協会は設立以降、雲南省の少数民族地域の教育・貧困支援活動に長期的な助成を行っており、2006年から昆明女子中学春蕾クラスの少数民族の学生への経済的支援を始めた。このことを通じて、協会と昆明女子中学、そして学生たちと間には深い絆が結ばれた。