東京都内の複数のタクシー会社がこのほど、利用者が正当な理由なくマスクの着用を拒否した場合に、運転手が乗車を断ることができるように国に申請した。日本のNHKが18日に伝えた。
政府の関連部門が近く審査結果を伝える方針を示した。申請が認められれば、タクシー業界全体に広がる可能性がある。
日本の「道路運送法」は、泥酔している場合や利用者が運転手に対して暴力を振るう場合などを除き、タクシーは乗車を拒否してはならないとしている。そのためマスクをつけていない利用者については、合理的に拒否できる範囲内とはならない。
最近は新型コロナウイルスにより、酒に酔った乗客がマスクをつけずに車内で大声で話をするケースがあり、ドライバーを不安にさせている。
日本のタクシー会社「日の丸交通」は9月、各営業所の3日間のドライブレコーダーの映像を調べた。それによると、乗客2843人のうちマスクをつけていたのは81%で、19%はマスクをつけていなかった。
同社は車内でビニールカーテンを使い、頻繁に消毒するといった対策を講じているが、ドライバーは乗客がマスクをつけないことを不安視している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年10月19日