米日は2プラス2会談後に声明を発表し、中国の行為は「既存の国際秩序と合致せず、米日同盟及び国際社会に政治・経済・軍事・技術の脅威をもたらした」と名指しで批判した。声明は中国が先ほど施行した「海警法」に「深刻な懸念」を表した。ブリンケン国務長官は会談後の記者会見で、「中国が目的を達成するため脅迫もしくは侵略の手段を講じた場合、必要であれば両国は反撃する」と述べた。「環球時報」が伝えた。
今回の米日2プラス2会談の声明は、中国に対してかつてない強硬姿勢を示した。この変化を主導したのが米国であることは明らかだ。日本は米国の中国への立場に屈服し、政権交代した米国に新たな誓いを立てた。これは中国の日本に対する、対中関係改善の一貫した態度への信頼を損ねる。
他にも英国は16日、安全・防衛・外交政策に関する報告書を発表し、ロシアを「英国の最も深刻で直接的な脅威」と位置づけ、中国を「英国の経済安全にとって最大の脅威となる国」と位置づけ、英国の繁栄と価値観に「システマティックな脅威」を形成しているとした。
米国及びその主要同盟国は現在、ほぼ毎日中国に関する文書や態度を示している。彼らの文言には相互間もしくは前後間の差があるが、共に織りなす大きな輪郭はすでに対中戦略競争の構想を明らかにしている。
このような意思表示が非常に頻繁になっているが、中国は全体的にこれに徐々に慣れるべきだ。我々は中国がどのような非友好的な戦略と企てに直面しているかを熟知している。彼らはごちゃごちゃ言いその場しのぎの戦術を練っているが、それは彼らが自分で感じるほど重要ではなく、戦略的な影響を生まない。中国が彼らのけん制を受け、資源を消耗する必要はない。
米国はすでに中国を主な戦略的脅威とし、中国けん制を国際外交及び軍事計画の重心としている。つまり世界的には縮小するが、アジア太平洋で急進し、中国対抗に専念するということだ。しかし米国はすべての同盟国を追随させられない。米韓も水曜日に2プラス2会談を開くが、韓国の中国に対する文言は日本とやや異なるだろう。
米国の同盟国の中国への態度は、利益の出発点が大きく異なっている。そのため米国は複雑で緩んだ意志の連合を作らざるを得ない。米国の目的は、各国と中国の協力を極力減らし、中国との競争、さらには対抗を促すことだ。