今年、日本の多くの地域で桜の満開時期が早まり、政府の観測史上もっとも早い満開となった。
京都地方気象台は3月26日、桜の満開時期を迎えたと発表した。この時期に満開になるのは、ここ30年の平均より10日早く、日本気象庁が観測を開始した1953年以来もっとも早い。気象台によると、3月16日に開花を宣言して以降、現地に強い寒波が襲来しておらず、最高気温も例年の平均と同じまたは高めだったため、開花が早かったとみられる。
英BBCの3月30日の報道によると、大阪府立大学の生態気象学研究グループは京都御所の資料、日記、詩集などの花見に関する記述を調査し、桜に関する最も早い記録は紀元812年であることを発見した。歴史上で京都の桜の満開時期が最も早かったのは3月27日で、1236年、1409年、1612年に起きている。また、データによると、1800年以降、京都の桜の満開時期は4月中旬から4月上旬に早くなった。
京都だけでなく、日本の10都市以上で桜の満開時期が過去にない早さとなった。
日本気象庁の担当者によると、桜は気温の変化に敏感で、開花時期のデータは気象の変化の研究に貴重なデータを提供する。開花時期が早まったのは「地球温暖化の影響を受けた」可能性がある。
気象庁は日本各地の開花情報を提供している。同機関は全国58本の桜の木を基準に開花を予測し、うち40本が今年すでに満開になっている。
気象庁は3月11日、広島で今年最初となるソメイヨシノの開花を観測。2004年3月19日以来、最も早い開花となった。
気象庁のデータによると、京都の3月の平均気温は1953年の8.6度から2020年に10.6度に上昇し、日本全国の今年3月の平均気温は12.4度に達した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年4月1日