日本の新型コロナウイルスの感染状況は依然として深刻で、7日の感染者は6054人にのぼった。6000人を上回るのは今年1月16日ぶり。この状況下、五輪中止を求める声が高まっている。8日未明まで24万人がオンライン署名し、人々の健康問題を考慮し五輪開催を中止するよう政府に求めた。
「新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、人々の命と生活を危険にさらしてまで五輪を無理に開催すべきではない」日本弁護士連合会の元会長である宇都宮健児氏は5日より、ネット上で五輪中止を求める署名を呼びかけている。署名は2日足らずで24万筆超集まった。各大手メディアの調査で、多くの人が「中止」「延期」を求めている。
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は17、18日に訪日を予定している。しかし日本が各地の緊急事態宣言を延長したことから、バッハ氏は訪日を取り消す見通しだ。これは五輪開催への懐疑的な雰囲気を強める。訪日中の世界陸連のセバスチャン・コー会長は7日、東京都の小池百合子知事と会談した。コー会長は、今年の五輪開催に人々が不安になるのも理解できるとした上で、東京都と一致団結し五輪を成功させると約束した。小池氏は「全力を尽くし安全で安心できる大会を開催する」と述べ、各競技団体に支持を求めた。しかし「ワシントン・ポスト」など複数の米メディアは、日本政府に五輪中止を求めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月8日