米国務省の発表によると、日本政府が2年以上前に米国のポンペオ前国務長官に贈った、5800ドル相当のウイスキーが「行方不明」になっている。国務院はすでに本件の調査を展開している。外国から米当局者への贈答品の記録を管理するのは国務省儀典官室。米当局者は390ドル未満の贈答品であれば受け取れ、この規定の金額を上回る場合は自ら購入するか、国に引き渡す必要がある。
儀典官室の贈答品リストによると、日本側が贈った時期は2019年6月24日で、ポンペオ氏はトランプ前大統領と訪日していた。ところがポンペオ氏の弁護士は「ポンペオ氏はこのウイスキーを受け取った記憶がなく、その処理状況についても知らない」と述べた。
「ニューヨーク・タイムズ」によると、米国が外国からの贈答品の行方を調査するのは異例で、過去20年に渡りこのような調査は行われなかった。また報道によると、トランプ政権の当局者は政府の日常管理規定及び道徳的要求に違反することが多く、提出する贈答品の記録も不備が多く、国の財産を横領していた疑いがあるという。
ポンペオ氏の国務長官就任中、国務省監察官がポンペオ夫妻の公的資源乱用の容疑で調査を展開した結果、解任された。国務省の新任の監察官は今年4月に提出した報告書の中で、ポンペオ夫妻が国務院の職員を使用人とし、さらには国務院の職員を犬の散歩に使い、これは規定違反だったとした。
また共同通信は5日、「国務省の文書によると、菅義偉首相が官房長官だった2019年5月に、米国家安全保障会議(NSC)のポッティンジャー・アジア上級部長(当時)に推定8374ドル相当の高級ウイスキーを贈呈していた」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月5日