(二)日本とNATOの軍事協力が格上げされるか。日本メディアの報道によると、NATOと日本は新たな協力文書に関する協議を終えている。この「国別適合パートナーシップ計画(ITPP)」と呼ばれる文書には16の協力分野があり、「対話の強化、相互運用性の向上、強靭性の向上」という3つの戦略的目標を掲げる。NATOの部隊と自衛隊が共に能力建設と相互運用性を高めることが、その協力の重点となる。これに向け双方は演習・訓練範囲を拡大し、日本の防衛装備品にNATO基準を採用する。その他の協力分野にはさらに、海洋安全、サイバー、ハイブリッド脅威、宇宙、気候変動、「新興破壊的技術」(EDT、未来の戦争の形態を変えうるAI、独自システム、量子技術など)が含まれる。そこで日本とNATOは、いわゆる「キラーロボット」などの先進的な無人スマート兵器を含む、独自の武器システムルールの構築に向けた検討に入った。NATOと日本側の構想によると、東京連絡事務所の開設は上述した協力をより良く実行するため重要な力を発揮する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月11日