上海ディズニーランドが16日、開場1周年を迎えた。入場者数は1000万人を超え、平均滞在時間は9時間を越えた。ランド上層部は「予想を大幅に上回った」と喜ぶ。中国では1980年代以降、2700場を超すテーマパークが作られた。アメリカで60年かけて作られた数の70倍以上に上る。その8割は赤字だが、1割は運営を継続。市場の盛り上がりは続いている。ディズニーランドの人気ぶりは他のテーマパークに参考になるのか。いかに客を呼び込み、リピーターを獲得するのか?
昨年6月16日、中国本土で初めて、世界で6番目となる上海ディズニーがオープンした。これによって中国はアメリカに続いて国内に2つのディズニーがある国となった。同ランドがオープンする前、中国ではすでにテーマパークが人気になっていた。世界のテーマパークトップ10に中国は3つ入っている。投資マネーがディズニー開場前に動き出しており、2015年だけで21場が開場し、20場が建設中。テーマはさまざまで、その施設・設備の量は世界の40%を占める。世界の遊戯施設生産のトップである。
業界関係者によると、中国は都市化を進めており、観光はその最適推進器。このためテーマパークは中国で市場空間を持つ。上海ディズニーは中国のテーマーパーク市場にとって重要なベンチマークであり、テーマパーク産業の「ギアチャンジ」を後押ししていくとみられる。
テーマパークは現代観光業発展の大きな構成要素であり、今後の観光業発展の重要トレンドでもある。華僑城グループや宋城グループ、ワンダーグループなどの本土のテーマパーク企業のトップは当初、上海ディズニーに脅威には感じていなかった。上海ディズニーの収益モデルはシンプルで、少しの資金があれば、真似をすることはそれほど難しくないからである。しかし、実際はディズニーは数多くの知的財産(IP=Intellectual Property)を有しており、これを真似することはできない。これがディズニーのコア競争力であり、メリーゴーランドやアトラクションはこれを表現した手段に過ぎない。