北京市は、2017年までに1立方平方メートルあたりのPM2.5平均値を60マイクログラム以下にする必要があるということになる。2013年のこの数字は88マイクログラムだった。別の2つの都市圏である上海と広州・深センの汚染改善目標もほぼ変わらない。各地の行動計画は各級政府にも分配された。北京市周辺にあった4カ所の石炭火力発電所のうち、最後の1カ所も今年3月に閉鎖された。
専門家は、北京とその周辺地区は2017年の汚染改善目標を達成できると見ている。しかし、大きな変化がないことが前提となる。一部の専門家は、燃焼ガス施設の質のずさんさを指摘する。また、石炭火力の使用を再開させようとする農民が出てくる可能性もある(ガス使用は年間数百ユーロの出費増)。なかには天気について、今年は北風が平年より多かったことを疑問視する人もいる。強風により、一部の汚染が南部に流れる。さらに、工場が今冬の停止による損失を埋めるため、来年夏に徹夜で稼働することも考えられる。
公共・環境事務研究所の馬軍氏は、「部分的に勝利したと言える。北京の2017年の目標は1立方平方メートルあたり60マイクログラム以下だが、全国範囲では35グラム以下が目標であり、その道はまだ長い。長期的に努力し、特に経済環境が変化する可能性も踏まえる必要がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月28日
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