韓国移民局は26日、2月に開催される平昌冬季五輪の安全保障のため、テロ関連の疑いのある外国人17人を国外追放処分したと発表した。26日付コリア・タイムスが韓国移民局当局者の話として伝えた。
17人は5カ国・地域出身で、東南アジアと中東の国が含まれる。
当局者はその具体的な身分について明らかにしなかったが、韓国のテロ対策法で明確にされている国際テロ組織のメンバーか、複数の情報機関から「ブラックリスト」に入れられている人物だという。
当局者は「五輪の安全を脅かしうる17人の外国人を国外追放した。これは50カ国の情報機関による協力と情報共有によるものだ」と話した。
平昌冬季五輪は来年2月9−25日に、冬季パラリンピックは3月9−18日に行われる。
当局者は「世界各地の選手と関係者が平昌冬季五輪に訪れるが、我々は十分にテロ対策をしなければならない。外国のテロリストが観光客や韓国企業の職員を装い入国する可能性があるため、五輪前と開催中に警戒を維持しなければならない」と述べた。
韓国移民局によると、同局は50カ国と共同でテロ情報を収集している。一部の国は五輪会期中に特殊工作員を韓国に派遣し、自国の選手やその他の人員の安全を保障しようとしている。
韓国は今回の冬季五輪に多くのマンパワーと物資を投入している。多くの武装警察及び消防隊員が今月12日、平昌及び江陵の五輪会場の内外でテロ対策訓練を実施した。