工事現場での生活
この春節、家にこもっている庶民は火神山医院と雷神山医院の建設の進展状況に関心を寄せた。
中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ)は火神山医院と雷神山医院の建設状況を中継し続け、毎日数千人のネットユーザーが画面を通してその慌ただしい様子を見つめた。統計によると、中継の視聴者は最高1億人に達し、これらのネットユーザーは「クラウド現場監督」と呼ばれるようになった。
「クラウド現場監督」は現場で日夜作業する機械に叉醤、鏟醤、花臂哥、送高宗などのニックネームをつけた。「叉醤」は小型フォークリフト、「鏟醤」は小型の青いパワーショベルを指し、機械が土を頻繁に吐き出すことから「藍忘機」とつっこまれた。「花臂哥」は黒い掘削アームの掘削機、「送高宗」は高層コンクリート輸送車を指す。
建設現場は庶民に視線に入ったが、カメラを近づけると、作業員らの生活は「ネットの人気者」のきらびやかな生活とはほど遠い。
20時37分になると。「藍忘機」を操縦する毛遠斌さんはようやく操縦室で夕食を口にした。ほかの作業員と比べて、ここはまだましな食事場所である。時間を節約するため、プレハブ小屋、車の上、ダンボールの上、鉄筋が積まれた中で食事する作業員も多い。休憩どころか、立ったままでも眠れるほど疲れており、地面に横になったり壁にもたれたり、鉄筋が積まれた中に座ったりして一休みする。
火神山医院を少しでも早く使用できるように、建設現場は交代勤務制を実施し、7日間24時間休まず作業した。大晦日も徹夜で作業し、弁当が彼らの大晦日の食事になった。
時間と戦いながら懸命に作業したおかげで、建設は順調に進んだ。1月30日正午、火神山医院プロジェクトの基礎コンクリート注入は95%完了し、2月2日には正式交付された。雷神山医院は2月2日16時に建設の75%が完了し、8日に正式交付された。