逆行の風景
建設現場はそれほど大変なのに、多くの作業員が意欲的に参与した。
大晦日、武漢市が封鎖された。武漢を支援する「逆行者」の中には人目につかない人もいる。
河南省駐馬店の劉海龍さんは寒い中で建設現場の位置表示旗を管理している。「大変でしょう」という問いに対し、彼は「大変ではない」と笑顔で答えた。
1月23日、作業員が集合した日の夜、21歳の陳昌志さんはSNSで掘削機が不足しているという情報を目にし、自分の機械を運転して現場を訪れた。現場に入ると、彼は価格交渉せず、契約も結ばずに地腹で操縦士を雇い、2人で交代しながら操縦した。「自分で望んで来た。見返りなど考えていない」と彼は話した。
1月25日と27日、中建商砼は火神山医院と雷神山医院のコンクリート注入作業を請け負った。工事のピーク時にはポンプ車11台、タンクローリー65台、操縦士95人を集め、150人の管理者が参戦した。2月7日までに、2軒の病院に2万立方メートルのコンクリートを供給した。
1月31日、中建五局は雷神山医院建設プロジェクト指揮部から緊急要請を受け、すぐに700人以上を数回に分けて雷神山に派遣し、党員先鋒隊の旗が工事現場にはためいた。
逆行する作業員らは非常時の風景の1つとなった。
そのほかに、無数の物資も提供された。三一重工は代理業者と取引先にすぐに連絡し、掘削機、コンクリートポンプ車、クレーンなどの建設機械を全て用いて日夜作業した。華為(ファーウェイ)や中国移動などの企業はわずか36時間で5G通信カバーを実現。レノボグループは2000台以上のコンピュータを提供し、TCL電子は公共LCDディスプレイを提供し、病院の迅速な運営開始をサポートした。