恐れない作業員が抱える「不安」
武漢は感染中心地であり、外出すれば感染のリスクがあるが、作業員らは恐れていない。作業環境は厳しく、見ただけで恐ろしくなる作業任務で、「達成し得ない」試練がプロジェクトの進度を脅かしても、彼らは恐れを感じていない。
火神山医院の排水管設置に対する要求は非常に高く、コンテナの下のわずか30センチの隙間に設置しなければいけない。党員突撃チームの小柄な王旋さんは何も言わずに作業に入り、400人以上の作業員が地面に伏せて作業した。作業着が破れ、手に怪我をすると、すぐに手当てしてまた狭い空間で作業した。
恐れを感じない彼らのおかげで、現代的な病院を10日に完成させるという快挙を遂げた。
しかし、彼らは本当に不安ではないのか。彼らは両親と会うことを恐れている。
大晦日、湖北省仙桃から参加した熊敬軒さんはあることを気にかけていた。90年代生まれの若い党員である彼は工事現場に行きたいが、家の両親をどうするかが問題だった。彼は両親と面と向かって話せず、最終的に壁を隔てて電話で話した。壁を隔てた通話には一家の困惑と名残惜しさが垣間見える。
最終的に、父親は「行ってこい、まだ戻れるうちに」と言った。
武建集団の鄭磊さん夫妻はそれぞれ工事現場と病院で勤務し、2人の子供を実家の両親に預けている。父親になったばかりの中建三局の陳暢さんは、生後1カ月を迎えた息子に動画を通して自分の声を聞かせた。