中石化北京石油公司は340軒のガソリンスタンドでこの業務を行い、1日約600箱の野菜を販売している。
ガソリンスタンドは野菜の販売だけでなく、マスク生産業にも進出している。国内の化学工業原料メーカー大手の中国石化は先日、ミニブログとWeChatの公式アカウントで「私はメルトブローを持っているが、誰かマスク製造機を持っていないか」という提携要望を発信した。3時間も経たないうちに、中国石化は11台のマスク製造機の調達を決めた。3月には、中国石化のマスク製造機は1日約100万枚のマスクを生産できる見通し。
中国石化と同様、多くの業界の企業が自身の強みを生かし、分野を越えてマスクや防護服などの緊急物資の生産を開始している。中でも、BYDや五菱汽車などの自動車メーカーはマスク生産に迅速に切り替えた。
2月13日、五菱汽車が供給業者と連携して生産した第1陣のマスクがラインオフし、出荷された。マスクの箱に書かれた「人民に必要なものがあれば、五菱が作る」という言葉はSNSで話題になった。同社は医療機器の営業許可を取得し、専門的な検査も通過し、マスクの研究開発と生産、経営などの資格をもつ自動車メーカーになった。
ある分析によると、これらの企業が分野を越えた生産を迅速に実現できたのは、分野を越えた実力と強みを備え、切り替えできるある程度の協調能力を持つことに加え、普段から準備を整え、底力があるため、迅速な対応と生産切り替えが可能だったとみられる。
2月13日に開かれた国務院予防抑制メカニズム記者会見で、国家発展改革委員会の担当者は、2月2日以降、中国のマスク生産量は日々増加し、医療用のN95以外のマスクの生産能力利用率は106%に達し、10の省が100%以上となっていると発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月18日