フランス 医療従事者のマスクが不足
現地時間10日午前、フランスの感染者は1606人、死者は30人にのぼった。10日付ル・パリジャン紙によると、感染者には国会議員5人とリーステール文化相が含まれる。マクロン大統領は「感染症が大流行の第3段階に入ることが不可避だ」と述べた。
多くのフランス人がマスク使用を拒んでいるが、マスク及びアルコールを含むハンドジェルなどの商品の不足が深刻になっている。一部の生活用品も買い占められている。
フランス政府は3月以降、こまめな手洗いの強調を続け、マスク使用はウイルス予防の効果的な対策ではないと称している。しかしマスクやアルコールが含まれるハンドジェルがほとんど購入できなくなった。フランス政府は4日、全国で備蓄されているマスクの徴用を発表し、医療従事者と感染者が優先的に物資を得られるようにした。ところがフランスの歯科医、プライベートドクター、看護師、介護職員らが「救急コール」を出している。AFP通信によると、看護師の78%がマスクが不十分と回答しており、介護職員はほとんど防護措置を講じることができず「丸腰」になっているという。歯科医労働組合も「マスクを供給しなければ営業停止する」と警告している。フランスのアルコールが含まれるハンドジェルの価格も、悪徳業者によって釣り上げられている。ルメール財務相はハンドジェルの価格を規制し、100ミリリットルあたり3ユーロ未満とすることを決定した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月11日