1999年、チベットの全人代代表が献上したハダー(帯状の絹布)を受け入れる江沢民中国共産党中央委員会総書記。
江沢民氏はチベットの発展と建設を非常に重視した。1989年10月、江沢民氏は中央政治局常務委会議を主宰してチベットの仕事を検討し、チベットの仕事に関する10カ条の指示を練り上げ、当時のチベットにとって、情勢と人心を安定させ、思想を解放し、経済を発展させ、団結を強化する重要な役割を果たした。
1994年7月、中国共産党中央は第3回のチベットの仕事についての座談会を開催し、新しい時期のチベットについての指導方針を決めた。会議はまた「地区別に責任をもち、システム別に支援し、定期的に交替する」というチベット援助の方式を明確にし、全国がチベットを支援し、15の省・直轄市がシステム別にチベットを援助し、国による直接投資と全国に働きかけてチベットのために62件のプロジェクトを建設するという重要な政策決定を行った。
2001年6月、中国共産党中央は第4回のチベットの仕事についての座談会を開催し、次のように決定を行った。チベットを西部大開発の重点地区の1つとし、システム別でのチベット援助の仕事を最初に定めた10年間の基礎を踏まえてさらに10年間を延長することになった。「第10次五カ年計画」期に中央の財政が370億元を補助し、国の資金投下によるチベットのためのプロジェクト117件を建設し、総資金額は312億元にのぼる。同時に、各省・直轄市がチベットを援助してプロジェクト70件を建設し、資金投下総額は10.6億元で、そしてシステム別でのチベット援助の度合を増大し、システム別支援の範囲を拡大し、3つの省、中央直属企業17社のシステム別でのチベット支援を新規増加し、チベット援助の範囲はチベットのすべての地区と地区クラスの市および73の県・県クラスの市・区をカバーすることになっている。
2008年3月6日、第11期全人代第1回会議に出席したチベット代表団の審議の会合に参加した胡錦涛国家主席。
胡錦涛氏はかつてチベット自治区党委員会書記を4年間つとめ、中国共産党中央に来て仕事についた後、ずっとチベットの発展と安定に気をくばり、「チベットの発展、安定と安全が直接チベットの各民族人民の根本的な利益、民族の団結、祖国の統一と国の安全に関わるものである。チベットの繁栄、進歩を実現し、チベットの安定と団結を保つことは、チベット人民を含む全国各民族人民の共通の願いと共通の責任である」と述べている。
「十一五(第11期五カ年計画:2006-2010年)」に入ってから2008年末まで、チベット財政に対する中央政府の補助金投入額は625億1百万元に達し、「第10期五ヵ年計画(2001-2005年)」期間における補助金累計378億元を247億元も上回った。絶大な中央政府による支持のもと、チベット経済を飛躍的に発展させるための強力なバックアップを受け、チベット財政の実力は、毎年顕著な伸びを呈してきた。
「チャイナネット」2009年3月29日