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海外留学30年(1)168倍増えた中国人留学生
発信時間: 2008-06-25 | チャイナネット

1978年6月23日、鄧小平元国家主席が海外留学生の大幅な拡大の指示を出して以降、中国人学生による海外留学は新たな歴史的段階を迎えた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

以後30年間、中央政府の推進する改革開放政策に伴い、これまでに延べ121万人の中国人学生が百ヶ国以上に留学、また留学帰国者数はおよそ32万人に達し、国家建設の各分野で活躍し、中国の発展に重要な知的基盤を提供、中国経済を未曾有の高度かつ深いものに押し上げ、グローバル経済との全面的な融合に大きく貢献している。

▽30年で留学規模は168倍拡大

「出国留学」開始以来30年が経ち、この30年の間に、留学は中国人学生にとってエリートのみのものから、誰しもが留学できる時代となったと指摘する学者は少なくない。

「以前留学と言えば、そのほとんどが公費留学、エリート留学でした。しかし今日では全国民留学、大衆留学に変化を遂げ、人々は自主的に留学を選択しています」。教育専門家の徐小平氏は改革開放後の中国留学環境変遷の歴史をこのように総括する。

1978年12月26日、改革開放後、中国初となる海外留学生52人が米国に派遣された。その後、英国、日本、ドイツ、フランスなど、西側先進諸国へ次々と中国人留学生が赴き、中国近代・現代史上最大規模となる「出国留学」ブームが幕を開けた。

現在では、公費留学生の若年化が進んでいる。2007年に「国家建設高水準大学公費派遣大学院生プロジェクト」が開始されて以降、これまで中央政府は毎年重点大学49校から累計5千人の大学院生を選抜、海外一流大学へ、計画的かつ大規模に派遣を行ってきた。

自費留学は1981年に解禁された。また同年、TOEFLが中国でも開始されたものの、不正確な情報、煩雑な手続き、経済的理由などにより、当時は実際に自費で海外留学を実現できた学生はほんの一部だった。

1985年、中央政府は「自費出国留学資格審査」制度を廃止、中国から海外へ赴く留学の扉は完全に開放され、「出国ブーム」が全国で沸き起こった。1980年代から90年代にかけて、TOEFLを受験し個人で海外の大学の奨学金を申請するエリート達が出現した。「米国留学ブーム」に続き、「日本留学ブーム」、「カナダ留学ブーム」、「オーストラリア留学ブーム」、「英国留学ブーム」が相次いで学生らの間を席巻した。

教育部の統計によると、1978年から2007年末までに、各種ルートを通じ出国留学した学生総数は累計121万人を記録、留学帰国者数はおよそ32万人に達し、この30年間で出国留学の規模は実に168倍拡大している。

「人民網日本語版」2008年6月24日

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