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「中国不高興」が熱い議論を呼ぶのは?
発信時間: 2009-04-20 | チャイナネット

「樹、大ならざる前に風招く」

――国力が増強するにつれ、外交を通じた理解増進や交流以外にも、文化を「海外進出」させることや、良好な国のイメージを創造することをますます重視するようになった。貴方にとって中国の本当のイメージとは。

中国のイメージは、改革開放前に比べると、その差はかなり大きい。例を挙げれば、私は40数カ国・地域に行ったことがあるが、切実に感じたのは、過去、中国人は日本人に間違えられやすかったことだ。今では中国人は最も歓迎される観光客である。シンガポール、マレーシア、タイでは、80年代は日本人の観光客が最も歓迎された。90年代は米国人。新世紀以降は、中国人がますます歓迎されつつあるという。中国人は観光のみならず、ショッピングを好み、しかも人が多く、ツアーの数も多く、参加者も多い。

過去、国際社会は中国に対し同情、援助するという一種の「貧しさに手を差し伸べる気持ち」を抱いていた。今日ではこうしたイメージは変わった。多くの人が中国を大国、急速に発展する国、国際問題でもより重要な役柄を演じる可能性のある国だと見るようになってきた。

――それは、中国が国際的に、より多くの発言権をすでに得た、ということか。

中国は急速に発展し、国の地位やイメージは大きく向上したものの、国際ルールを制定するに当たっては、まだ十分な発言権を得ていないことをはっきりと認識する必要がある。国連を例にすれば、平和維持や難民救済などといった大きな組織の中で、陳馮富氏が世界保健機関(WHO)の事務局長を務める以前は、主要な責任者を務める中国人は1人もいなかった。その他の国際組織でも高官に就任させる場合、発言権や決定権、ルール権を得るのに必要な人数、機会は少なかった。

――中国の発展に対して、国際的に誤解や猜疑心が一部にあるが、これをどう見るか。

中国経済の奇跡は世界の焦点となった。だが、「樹、大ならざる前に風招く」ことになり、まだ十分強大になっていない時に、逆に一部で誤って理解されたり、読み違いをされたり、ひいては「経済の怪獣」と見なされてしまった。中国の庶民が国の発展に誇りを感じていた時に、一部の人の中国を歪曲した想像はむしろそれ以前よりひどくなり、次々と新たな想像が出てきた。こうした落差がまさに、我々が直面している新たな挑戦である。

この挑戦は、成長構造を改め、多方面から努力して、責任感のある中国、というイメージを創造する必要のあることを我々に教えてもいる。怖れを感じさせるが親しむことはできない、というものではない。

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