米メディア:中国の若者に対する誤解を一掃

米メディア:中国の若者に対する誤解を一掃。

タグ: 若者 中国

発信時間: 2010-08-25 10:49:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国国内外のメディアが中国の若者について報道する際、「中国には4億人の若者がおり、これらの若者は・・・」に始まり、その後に大量の形容詞やとある人物の経歴を用いて、全ての若者を一括りに描写してしまうことがよくある。8月23日、アメリカの『Forbes』公式サイトは『中国の若者に対する認識の誤解を一掃』という文章を発表、これらの文章が読者に誤解を与えていると訴え、今後中国の若者に関する内容の文章を読む際には、以下の点を決して忘れてはならないとした。

メディアが伝えているのは、中国のごく一部の裕福な若者なのだろうか、それとも別の人たちなのだろうか。もし、中国の若者の購買能力についての文章や、若者は「小さい頃から苦労を知らない」という文章を読む場合には、どこの国にも貧富の差が存在することを決して忘れないで欲しい。ただ、中国ではその差がより明確なだけである。イタリア製の高級スポーツカーや高級ブランドを所有している中国の若者は確かに存在する。しかしそれは限られたごく一部分に過ぎない。中国の大多数の若者は、確かに衣食に困らない生活をしている。ただし、それは個々の人によって全くその中身が異なる。それが、一着以上の服を持つことを意味する場合もあれば、初めて携帯を買うことを意味する場合もあり、更には、愛犬のためだけにマンションを購入することを意味する場合だってある。

中国の大多数の若者は幸せに暮らしている、或いは少なくとも現状に満足している。メディアが注目するのは、いつも若者の焦りや恐怖を感じさせる事件ばかりであるが、それは、そのような内容こそが「ニュース」だからである。実際、大多数の若者は幸せ、或いは少なくとも現状に満足している。多くの若者たちが自身の生活を素直に受け入れている。不良行為や現実逃避をする者も少なくはないが、その全てがマイナス方向に進んでいるわけではない。しかし、メディア目線から見ると、幸せ、平凡な大多数の人々は、注目度に欠け、報道するに値しないのだ。

また、中国の大多数の若者は決して反抗的ではない。中国の若者の大多数は失望することはあるかもしれないが、必ずしも反抗的になるとは限らない。彼らはその両親や先生或いは年長者とは、考え方が異なっているが、それがイコール反抗的というわけではない。メディア(特に海外メディア)はこぞって反抗的という言葉で中国の若者を形容しようとする。これは、メディアが海外的背景や文化、経歴という角度から報道を行うからである。

中国の若者「集団」は、もはや存在しない。今日の若者の個性は急速に変化している。学校や会社を離れ四川地震難民の救助活動や北京オリンピックや上海万博のボランティア活動等の公益事業に積極的に参加する多くの若者を見かけるようになった。だが、彼らは共通の事業や信念のためにこれらの活動に参加しているというわけではない。どうしてボランティア活動に参加するのか聞かれた若者の答えは、活動の中で新しい何かを学んだり発見したりすることができるからである。しかし、メディアはこれらを報道しない。それは、このようなニュースは平淡で珍しくも何ともないからである。メディアは一人の若者の経歴を、集団の経歴に演繹し、それによって全ての中国の若者世代の代表に仕立て上げようとする。そうすることで注目度が上がるからである。たとえそれが事実からは大きくかけ離れたものであったとしても。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月25日

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