専門家は「スーパー細菌」の大規模な伝播は時間の問題とコメント
米国では先ごろ、国内の3州で新型の「スーパー細菌」に感染した患者が発見された。患者の体内で変異した「スーパー細菌」はほとんど全ての抗生物質に対する耐性を備えている。米国メディアが13日に伝えた。
米国の疾病管理予防センターの科学者によると、患者はカリフォルニア州、マサチューセッツ州、イリノイ州の住民。米国だけでなくカナダでも「スーパー細菌」の感染者が2人発見されている。全ての感染者は様々な原因で最近インドの病院に入院して治療を受けた経歴がある。
科学者によると、「スーパー細菌」は実際には多剤耐性遺伝子で、学名「ニューデリーで分離されたメタロβラクタマーゼ(New Delhi metallo-β-lactamase)」(略称NDM-1)と言う。NDM-1は強い薬耐性を持ち、大多数の抗生物質を分解することができる。同遺伝子は他の種類の病原菌に潜入して蔓延する可能性があるため、「スーパー細菌」と呼ばれている。
「スーパー細菌」は昨年、英国・カーディフ大学の学者・ティモシー・ウォルシュ(Timothy Walsh)氏が発見、確認したもので、インドで入院治療を受けた経歴のあるスウェーデン人の大腸菌や肺炎桿菌中からこの遺伝子が発見されている。