米国では先ごろ患者の治療の際に、一般の抗生物質では体内の病菌を消滅させることのできない患者がいるのが発見された。「医師が最後の手段として使う最も強力な抗生物質」でさえも、これらの患者の体内の病菌には効果がなかった。最終的には、患者の体内の病菌は「スーパー細菌」に「感染」してこれほどの威力を備えたことが発見された。米国の疾病管理予防センターの医学者によると、病菌の薬耐性能力は次々と強まっているのに対して、より強力な抗生物質の発見に関する人類の研究は大きな進展を見せていない。「スーパー細菌」の大規模な伝播は時間の問題だと言える。
ますます深刻になる「スーパー細菌」の危機に対して、医学界では現在まだ根本的な治療方法は確立されていない。よく手を洗い、清潔に留意するよう人々に呼びかけると同時に、医者と患者に対しては病状に基づいて適切な量と薬の抗生物質を使用し、濫用しないよう求めている。
「人民網日本語版」2010年9月16日