写真1:自宅の近くを散歩する2人
恋愛。普通の人にとっては身近にあるありふれたものだが、董志軍さん(23歳)と袁婉瑜さん(21歳)にとっては、望んではならないもの、決して手が届かないものであった。しかしインターネットのおかげで、2人は出会い、ともに歩みはじめた――
遼寧省鞍山市台安県に住む董志軍さんは先天性のくる病により、骨の発育に異常が起こり、身長は80センチしかない。18歳までは骨折しやすい身体のために、いつも自宅のオンドルの上で過ごしていた。周りからは、生き続けていることが奇跡だと思われていた。
袁婉瑜さんは広東省肇慶市の出身。1歳のときに顔、頭部、左手にひどい火傷を負った。左手は手のひらだけが残り、2つの鼻の穴があるだけで鼻はなく、ケガをして以来、目を閉じて眠ったことがない。高校卒業後、経済的な事情により大学進学をあきらめた。普通の人と同じ仕事をしたいと思っていたが、容貌のためにその願いは何度もくじかれ、もう過分な望みは抱かなくなった。そんなとき、障害者の就職情報サイト上で、自分の話に耳を傾け、自分が心を開くのを手助けしてくれる友人と知り合った。この友人こそが、いま、彼女のそばで彼女を守ってくれる董さんである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月20日