写真2:トランプゲームに負けた董さん。罰ゲームとして、袁さんのでこぴんを受ける
袁さんとネット上で知り合ったとき、董さんはすでにウェブサイト立ち上げの達人として活躍していた。しかしウェブサイトの関連知識について正式に学んだことは一度もない。18歳のとき、母親が家中の蓄えをすべてはたいて彼のために中古のパソコンを2台買ってくれた。「サイトの立ち上げや管理については書籍から学び、プログラムや記号などはすべて丸暗記しました」。読み書きができるようになった後、何か人の役に立てる人になりたいと思ったという。
オンドルのそばの戸棚の上にパソコンを置き、家族が董さんのために小さな腰掛を用意してくれた。パソコンを使うときは、激痛に耐え、苦労して腰掛によじ登らなければならなかったが、董さんはくじけなかった。こうして、キーボードを打つことさえできなかった素人の董さんが、最終的には4つのサイトを立ち上げ、7つのサイトを管理する「ネットの達人」となったのだ。
「人の厄介にならずに、自分で自分を養い、ほかの人の手助けもできる。これは何よりもうれしいことです」。董さんはいま、鞍山市の農業関係の情報サービスセンターに招かれて情報提供員として働いている。村人に無償で農業技術や市況などの情報を提供し、野菜の病気や虫害の予防・対策、農業副産物の販売、物資の性能の紹介・調達などを手助けしているのだ。台安県障害者連合会から「起業模範」としても表彰された。