RecordJapanサイト2月28日付の記事によると、一般的な日本人の名前が、海外の人から見ると、「意味深い」事が多々あるという。それがただの冗談で済めばよいが、人付き合いにまで影響を及ぼしてしまっては、致命的である。
例えば、日本人によくある名前である「KOUTA」(幸田、耕太、孝太、康太など)は、発音がドイツ語「KOT」と似ているため、良く誤解されるという。ドイツでは「KOT」は「大便」を意味する言葉だ。イギリスでの意味はもっと信じられないものだ。「KOUTA」の発音は、「女性の陰部」を意味する単語と似ているというから、とても品がない。
これらの「無残な教訓」は日本人に警鐘を鳴らしたようだ。グロオーバル化が進むにつれ、日本人が国外で活躍する機会が増えた。あれこれ悩み、苦労して考えた名前が、他国の言語で不遇を受けたとしたら、顔面にパンチを食らったような衝撃だ。そのため、子どもの将来を心配した若い夫婦たちは、名づけをする前に専門家に意見を仰ぐようだ。近頃、日本でNameans(ネミンズ)という名前翻訳専門サービスが徐々に人気を博しているようだ。
男性の名前で一番多い「HARUTO」(晴人、春都、晴翔、春斗など)は、アラビア語では「彼のせいで疲れた」と言う意味になり、ヒンディー語では「泥棒」の意味になるという。また英語では「halt(停止)」と言う意味の発音に近い。この名前には良い意味があまりないということだ。二番目に多い「YUUTO」(勇人、悠人、裕人、優翔など)も海外では決まりが悪い名前のようだ。イタリア語では「鼻」、ヒンディー語では「群集」という奇妙な意味を持つ名前になってしまう。
また、近年、人気がある「YUUKI」(勇樹、勇輝、裕貴、裕樹など)はドイツ語では「痒い」、英語では「不快な」という日本語とは正反対のような意味になる。他にも好まれている名前「YUUMA」(優馬、悠真、祐馬、勇真など)はアラビア語では「ママ」、ヒンディー語では「死神」という意味だ。日本語の名前はヒンディー語だとマイナスイメージの意味が多い。
このような状況に関して、ネミンズ翻訳会社の小林雅弘社長は「自分の名前も海外の人にとっては変な意味になるようだ。でも、名前は親から子どもに授ける宝物であり、親の願いや想いがこもっている。そのため、変える必要はないと思う。また、発音が不思議な外国人の名前も多く、考えすぎる必要はないのだ」と話している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月28日