日本の華字紙・新華僑報(電子版)の2月27日の報道によれば、日本の大学生の数学計算能力と、理論思考能力の低下は、大学入試の緩和とともにますますひどくなっているようだ。先日、日本数学学会によれば、大学生の中に小学校、中学校の数学の問題やこれに関連する理論ができないものが多数いることがわかった。この深刻な状況に対して学生の数学能力定価の現状改善について検討されることが決まった。
現在、日本の大学生のたった24%しか、正確に「平均」という概念を理解していない。全国の大学生でこの調査により、日本では少子化現象が深刻なために教育の試験制度が比較的緩やかになり、大学はすでに「全入時代」に突入、入学試験の難度が下がっていることも指摘された。
2011年4月から7月で行われたこの調査は、日本の48校の大学で実施された。調査に参加した学校には、国公立大学、私立大学が含まれ、調査対象の学生は5934人だった。調査の内容は、小学校、中学校時代に学んだ内容が中心で、理論的な文章の解読、記述能力、基礎的な図解能力などの5つに分類される。
調査で、全問正解した学生は調査対象のたった1.2%だった。うち、「偶数と奇数を足していくと、結果として奇数になる」というような中学3年生レベルの説明問題を、正確に回答した学生は19%だった。また、「平均」の問題で「背の高い学生と低い学生の平均身長」というような問題は小学6年生レベルだが、学生の誤答率が非常に高く、私立大学の学生の半数が正解できなかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月28日