五輪競泳女子個人メドレーの200メートルと400メートルで金メダルを獲得した中国の葉詩文選手(16)の驚異的なスピードが世界の注目を集めている。その神がかり的な早さに、疑いの目を向ける海外メディアが出るほど。しかし実際に、葉選手の泳ぎのテクニックやこれまでの成長の記録を知れば、「ドーピング」を疑う必要は全くなくなるだろう。中国国営の「新華社通信」のウェブサイトが報じた。
▽恵まれた身体、16歳で27センチの足
英誌デイリー・テレグラフは「葉選手の成功は、中国の特殊な人材選抜体系の成果」と分析している。確かに、葉選手は幼稚園に通っていた時に水泳チームに招かれ練習を始めており、水泳においてはまさに「ダイヤの原石」のような存在だったのだ。
一方、葉選手は今、27センチの靴を履いており、大きな足も葉選手を泳ぎの点でほかの選手よりも有利にさせている。足の大きな水泳選手は、水をより多く捉えられるため、前進する力が増すなど多くの点で有利なのだ。五輪で金メダルを5枚獲得したあのオーストラリアのイアン・ソープ選手も35センチの大足の持ち主で、バイオテクノロジーを利用して作りだしたのではないかと疑う人もいたほど。現在「水の怪物」と呼ばれる米マイケル・フェルプス選手の足もソープ選手と同じ35センチで、それが速さの要因の1つと言われている。
さらに、葉選手は手も大きい。試合後、葉選手が手で髪をかき上げた時、記者が「彼女は手で顔全体を覆ってしまえる」と驚きの声を上げたほどだ。