九、法治中国の建設を推進
法治中国の建設のためには、必ず法律に基づく国家ガバナンス、法律に基づく執政、法律に基づく行政を共同で推進し、法治国家、法治政府、法治社会の一体的建設を堅持しなければならない。司法体制改革を深化させ、公正で効率的で権威ある社会主義司法制度の建設を急ぎ、人民の権益を守り、人々がすべての司法案件において公平と正義を感じられるようにしなければならない。
(30)憲法と法律の権威を守る。憲法は党と国家の繁栄発達、長期的安定を保障する根本法であり、最高の権威を有する。憲法の監督実施の仕組みと手順をいっそう健全化し、憲法の実施を全面的に貫徹することを新たなレベルにまで高めなければならない。社会全体が憲法・法律に忠実で、それらを遵守し、保護し、運用する制度を確立し整備する。法律の前では誰もが平等であることを堅持し、いかなる組織や個人も憲法・法律を超越した特権を持つことはできず、憲法・法律に違反する行為は必ず追及されなければならない。
法律顧問制度を全面的に確立する。規範的文書、重要政策決定の合法性を審査する仕組みを整備する。科学的な法治建設の指標体系と評価基準を確立する。法規、規則、規範的文書の届出審査制度を整備する。社会の法律普及教育の仕組みを整備し、全人民の法治意識を強化する。地方立法権を有する比較的大きな市の数を徐々に増やしていく。
(31)行政・法執行体制の改革を深化させる。法執行の主体を整理統合し、法執行権を相対的に集中させ、総合的法執行を推進し、権限と責任の交錯、複数機関による法執行の問題を重点的に解決し、権限と責任が統一され、権威ある効果的な行政・法執行体制を確立する。行政・法執行の階層区分を減らし、食品・医薬品、安全生産、環境保護、労働保護、海域・島嶼などの重点領域での末端の法執行能力を強化する。都市管理部門の法執行体制を整え、法執行とサービスのレベルを向上させる。
行政・法執行の手順を整備し、法執行の自由裁量権を規範化し、行政・法執行に対する監督を強化し、行政・法執行の責任制と法執行経費の財政による保障制度を全面的に実施し、厳格で規範に合った公正で文明的な法執行を実行する。行政・法執行と刑事司法との連係の仕組みを整備する。