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2010年予算執行状況と2011年予算案に関する報告。 2010年予算執行状況と2011年予算案に関する報告
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⑹ 住宅保障支出は一一二五億七三〇〇万元で、予算の一一三・四％を達成し、一五％伸びた。内訳は、中央レベルの支出三八六億四八〇〇万元、地方への移転支出七三九億二五〇〇万元である。保障タイプの安住プロジェクトの強化に向け、全国で保障タイプ住宅とバラック区域の再開発の住宅五九〇万戸の新規着工に取りかかり、その内三七〇万戸がほぼ落成した。また、農村の老朽化した家屋の改築と遊牧民定住プロジェクトの進展を速めた。このため、中央財政は保障タイプの安住プロジェクトに三八・九％増の七六四億八六〇〇万元を計上した。行政機関・事業体の職員・労働者住宅積立金などに三五二億一六〇〇万元を振り向けた。
⑺ 農業・林業・水利関係支出は三八七九億六六〇〇万元で、予算の一〇二・七％を達成し、一〇・五％伸びた。内訳は、中央レベルの支出三八七億八九〇〇万元、地方への移転支出三四九一億七七〇〇万元である。農業生産財総合補助の動態的調整メカニズムを定着化させ、農作物栽培の良質種子補助のカバー・エリアと品種の対象範囲をいっそう広げ、農業機械購入の補助範囲を一二種目一八〇品目に増やすため、計一〇七四億九〇〇〇万元の補助金を拠出した。農業の科学技術成果の転化および先進的かつ実用的な農業技術の普及・応用を促進し、農民の専業協同組織の発展をサポートし、優位性や特色をもつ、安全かつ高効率の農業の発展をはかるために、一一四億元を計上した。農業の総合開発に一九二億元を振り向けて、約一六〇万ヘクタールに上る中・低収農地の改良と高基準農地の造成に取り組み、食糧総合生産能力が三一一万二〇〇〇トン高められた。農業・林業保険料補助金として六七億七七〇〇万元を計上することにより、農家の保険加入件数は累計で一億三〇〇〇万に達した。財政による扶助開発メカニズムの刷新および貧困地区の特色ある優位産業の発展支援に二六〇億元の助成金を振り向けたため、貧困脱却扶助対象者数は三五九七万人に達した。農業と農村のインフラ整備に一三五二億元を計上して、一期目の老朽化ダム改修・補強三ヵ年計画の任務を完遂し、二期目の老朽化重点小型ダム改修・補強事業を始動させたほか、小型農地の水利施設整備を推進する重点県をさらに四五〇県増やし、大中型灌漑区における関連施設の継続建設・節水改良などの重点プロジェクトおよび農村送配電網の整備を推し進めた。一〇二億六七〇〇万元を計上して、「一事一議」（重要事案をすべて村民大会で決定する）制を導入した村クラスの公益事業向け財政奨励・補助の試行範囲を二七省に広げ、それにより五億三〇〇〇万人の農民が実益を得た。七五億八一〇〇万元を計上することにより、中央財政の森林生態効果補償基金の支援を受けた国家レベルの公益林面積は約六九九三万ヘクタールに拡張された。
⑻ 国土・気象等関係支出は三七〇億四〇〇万元で、予算の一一〇％を達成し、五一・四％伸びた。探鉱権と採掘権の使用料および鉱物資源補償金の収入がかなり増え、関連規定によってそれを特別資金として鉱物資源の開発・利用に充てたことが支出増の主因となっている。内訳は、中央レベルの支出一七六億三九〇〇万元、地方への移転支出一九三億六五〇〇万元である。地質と鉱業にかかわる重要プロジェクトの実施をサポートし、基礎的調査や鉱山の環境対策および鉱物資源の節約・総合利用などがいっそう強化された。
⑼ 環境保護支出は一四四三億一〇〇〇万元で、予算の一〇二・一％を達成し、二五・三％伸びた。内訳は、中央レベルの支出六九億四八〇〇万元、地方への移転支出一三七三億六二〇〇万元である。省エネ・排出削減の推進に八五一億二五〇〇万元を計上した。これにより、一一八四の重点省エネプロジェクトを支援し、七七三社の企業の省エネ技術改良を促進し、経済未発達地区の企業一六八九社の立ち遅れた生産能力の廃棄をバックアップした。計五三二ヵ所の環境監視ステーションと六九一の環境監察・法律執行機構の標準化整備を進め、「三つの川」（淮河、海河、遼河）と「三つの湖」（太湖、巣湖、滇池）及び松花江流域の水質汚濁対策など重要な排出削減プロジェクトを実施し、八万七〇〇〇キロに及ぶ都市部汚水処理関連施設網の整備を支援した。八つの省と約四一〇〇の村で農村の広域的環境総合対策のモデル事業を進め、農村部の生活環境を改善した。省エネ製品利民プロジェクトの実施範囲を拡大し、三〇〇〇万台近くの高効率・省エネタイプのエアコン、一億六〇〇〇万個の高効率照明器具を普及させた。公共領域における省エネカーと新エネルギーカーの普及モデル事業は二五都市に拡大され、六つの都市で新エネルギーカーの個人購入補助金の支給に関する試行作業がスタートした。再生可能エネルギーの発展加速化に一〇六億三一〇〇万元を計上した。太陽光発電プロジェクトを実施し、国内における太陽光発電（PV）技術応用の大規模化に積極的に取り組んだ。バイオマス・エネルギーや風力発電などの発展を促進し、二六の市と六二の県で再生可能エネルギーの開発・応用モデル事業をスタートさせた。また、耕地の森林への復元と牧場の草地への回復の成果を定着させ、重点林業プロジェクトや草原生態系の整備を促進するため、四六八億六〇〇万元を計上した。
⑽ 交通運輸支出は二五九九億二五〇〇万元で、予算の一二二・七％を達成し、一九・三％伸びた。内訳は、中央レベルの支出一四八九億五八〇〇万元、地方への移転支出一一〇九億六七〇〇万元である。幹線国道・省道など公共交通のインフラ整備を推し進め、農村自動車道路を三〇万キロ新規建設または改築するため、一五一二億元を計上した。都市の公共交通など一部の公益的業種に対し燃料代を補助するため、一八七億一一〇〇万元を計上した。政府が銀行融資により建設した二級自動車道路の通行料を廃止するため、地方に二六〇億元の補助金を交付した。鉄道や高速道路、空港などのプロジェクト建設の促進に一二五億元を計上した。
⑾ 資源探査・電力・情報等関係支出は八二七億七七〇〇万元で、予算の一一八・九％を達成し、二・八％減となった。内訳は、中央レベルの支出四八八億三八〇〇万元、地方への移転支出三三九億三九〇〇万元である。資源探査や電力、情報などのインフラ整備推進に四八四億元を計上した。中小企業の発展促進に九三億四三〇〇万元を計上した。
⑿ 食糧・食用油等物資備蓄関係支出は七九三億二四〇〇万元で、予算の七三・六％を達成し、二八・二％減となった。それは主として、実績値に基づいて決済した食糧・食用油備蓄費などの利息補助金が減少したためである。内訳は、中央レベルの支出四九五億一二〇〇万元、地方への移転支出二九八億一二〇〇万元である。食糧生産直接補助制度を実施するため、一五一億元を計上した。食糧最低買付価格を引き上げるため、利払費補助金を一〇九億元計上した。食糧・食用油や石油、非鉄金属など重要物資備蓄体系の整備を強化するため、二五七億九〇〇〇万元を計上した。
⒀ 商業・サービス業等関係支出は八〇二億八五〇〇万元で、予算の九四・二％を達成し、二九・九％伸びた。予算との間に差額が生じたのは主として、実績値に基づいて決済した石油、綿花などの物資備蓄費用が減少したためである。内訳は、中央レベルの支出一四〇億九一〇〇万元、地方への移転支出六六一億九四〇〇万元である。家電製品・自動車の農村向け購入補助と買替補助政策を引き続き実施するため、四〇三億五八〇〇万元の補助金を計上した。綿花、砂糖、肉類などの国家備蓄補助金として三一億九三〇〇万元を計上した。新農村現代流通サービスネットワークの整備プロジェクトを推し進め、商品流通サービス業の発展を促進するため、八一億元を計上した。
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