中国国民党の呉伯雄主席は5日夜、大陸海峡両岸関係協会の陳雲林会長一行が台湾を訪問したことを歓迎し、「国民党と共産党は本土と台湾の交流にとって重要なパイプとなるだろう」と指摘した。
呉伯雄主席は、「台湾の海峡交流基金会と本土の海峡両岸関係協会は協定締結権を政府から受けた唯一の組織である。両組織の交渉によって、海峡両岸の関連協定が結ばれる。このほかにも海峡両岸の間には複数の交流ルートがあるが、国民党?共産党ルートは極めて重要である。両党は、指導者の会談、シンクタンクによるフォーラム、台湾ビジネス業界の利益をめぐる商談、両党の末端組織の交流などを行っている。交流は順調に行われており、これからも継続していく。本土と台湾の情勢が緊張した時期にも、両党の交流によりそれを緩和、潤滑させることができた。国民党は、海峡交流基金会と海峡両岸関係協会の交渉が効率よく、円満に進み、交渉内容もより具体的なものになるよう、交流を推し進めて行きたい」と語った。
今月3日から7日まで、陳雲林会長が率いる海峡両岸関係協会の交渉代表団は初の台湾訪問を行う。訪問期間中、両組織は民間航空、海運、郵便、食品安全に関する合意文書に調印した。これにより、海峡両岸が30年間待ち望んでいた「三通、郵便・通商・航空の禁令解除」を実現された。
「中国国際放送局 日本語部」より 2008年11月6日 |