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胡主席がBRICs4カ国指導者会合に出席
発信時間: 2009-06-17 | チャイナネット

 

中国、ブラジル、ロシア、インドのBRICs4カ国は16日、ロシアのエカテリンブルクで初の首脳会議を開いた。会議には中国の胡錦濤国家主席、ロシアのメドベージェフ大統領、ブラジルのルラ大統領、インドのシン首相が出席。各国首脳は世界金融危機対策、G20サミット、国際金融機構改革、食糧安全保障、エネルギー安全保障、気候変動、BRICs対話の今後の発展などの重大な問題について、意見を交換した。

胡主席は席上、重要演説を発表。「現下の情勢で、われわれ4カ国は、新たな発展のチャンスを迎えるとともに、かつてない試練にも直面している。われわれは歴史的なチャンスをしっかりと捉え、団結と協力を強化し、発展途上国の全体的な利益を共同で守っていくべきだ」と指摘した。

胡主席はまた「現在、世界経済はまれに見る厳しい試練を経験している。世界金融危機に積極的に対応し、世界経済の回復・成長を促すことが、われわれ4カ国と世界各国に課せられた重大な課題だ」と強調。重点的に努力すべき事項として、以下を提言した。

▽世界経済の早期回復の推進。

▽国際金融システム改革の推進。

▽国連ミレニアム開発目標の実行。ミレニアム開発目標を引き続き実行するよう各国に呼びかけ、政府開発援助(ODA)の約束を履行するよう先進国を促す。

▽食糧の安全、エネルギー・資源の安全、公共衛生の確保。

ロシアのメドベージェフ大統領は「BRICsが持つ経済力は巨大だ。4カ国は協調を強化し、国際金融面の重大な問題について建議し、ワシントンとロンドンでのG20金融サミットでの合意を実行し、国際金融システムを改善し、多国間・二国間協力を強化し、エネルギー安全保障、食糧安全保障、気候変動などの問題に共同で対応していくべきだ」と述べた。

ブラジルのルラ大統領は「今回の会議が成功裏に開催されたことには、重要な意義がある。中国、ロシア、インド、ブラジルはいずれも重要な国であり、4カ国が同じテーブルについて会議を開くのは、歴史的な瞬間だ。世界金融危機は国際社会に新興国の重要性を認識させた。新興国の協力強化が国際関係に与える影響は極めて大きい」と述べた。

インドのシン首相は「ロンドンでのG20金融サミットでの一連の合意により、国際金融システム改革の方向性が定まった。われわれは保護主義に断固反対し、国際経済・金融管理体制の改革を推進すると同時に、実体経済の協力を強化し、相互貿易・投資を拡充し、科学技術・エネルギー・農業分野の協力を拡大しなければならない」と述べた。

会議では、「BRICsエカテリンブルク首脳会議共同声明」と、食糧問題に関する声明が発表された。

「人民網日本語版」2009年6月17日

 

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