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取材を受ける張大使 |
中国の張業遂国連大使は29日、中国が来年1月に国連安保理の議長国を務めることを明らかにし、「中国は客観的、公正に職責を履行し、安保理の順調で効率的な進行を確保する」と表明した。
張大使は「安保理議長国就任は中国にとって、来年の多国間外交の重要な取り組みの1つだ。安保理理事国は現在、来年1月の安保理の作業計画について話し合っている。その任務は重く、世界や地域の重要問題の審議、特別討論・協議の開催などが含まれる。安保理議長国として中国は、客観的、公正に職責を履行し、安保理の順調で効率的な進行を確保し、他の理事国と共に、国際平和・安全の維持に貢献する」と述べた。
今年の多国間外交情勢や中国の多国間外交の取り組みについては「今年は国際情勢に複雑で深い変化の生じた1年だった。今年の多国間外交情勢には明らかな特徴が3つあった。第1に、グローバルな問題がかつてないほど際立ち、その対応において多国間首脳会議が主たる舞台となった。第2に、国際システムの改革が議題となり、世界経済の管理が初めて効果を上げた。第3に、新興大国がグループとしての台頭を加速し、多国間問題における役割と影響力を高めた」と述べた。
張大使はまた「今年は中国の多国間外交が空前の活躍を見せた1年だった。この1年、胡錦濤国家主席、温家宝総理といった中国首脳は世界の多国間首脳会議の舞台に頻繁に姿を見せ、さまざまな世界的・地域的問題への国際社会の対応において重要な貢献を果たした。安保理常任理事国、そして最大の発展途上国として、中国は国連の各分野の取り組みに全面的に参加し、積極的・建設的な役割を発揮した」と述べた。
国連安保理は常任理事国5カ国と非常任理事国10カ国で構成。議長国は国名の英語のアルファベット順に毎月交代する。前回中国が議長国を務めたのは08年10月。
「人民網日本語版」2009年12月30日