胡主席は「中国は責任ある姿勢に基づき、核安保を非常に重視し、核拡散や核テロに断固反対し、このために積極的な努力を払っている。第1に、核安保能力を全面的に強化している。中国は比較的整備された核安保法規と監督・管理システムをすでに構築し、効果的な措置を講じて核物質や核施設の安全を確保し、良好な核安保レコードを保持している。第2に、核安保分野の国際義務を厳格に履行している。中国は核安保分野の現行の国際条約や国連安保理の関連決議を支持し、これを厳格に履行している。第3に、核安保分野の国際協力を重視し、これに積極的に参与している。中国はIAEAによる核安保の取組みを積極的に支持している。中国は核テロ防止世界構想の創始パートナー国であり、多くの国々と2国間交流を保っている。第4に、核安保分野で発展途上国を積極的に援助している。中国は域内諸国に可能な限りの支援を提供している」と強調した。
胡主席はさらに「中国は一貫して核兵器の全面禁止と徹底的な廃棄を主張し、自衛・防御的な核戦略を揺るがず遂行し、いかなる時や状況であっても核兵器を先制使用しないとの政策を常に恪守し、非核国・地域には核兵器の使用や核兵器による威嚇を無条件で行わないことを確約している。中国は核兵器の拡散に断固反対し、核安保分野の国際努力の強化を積極的に支持し、原子力の平和利用の権利を各国が平等に享受することを断固支持している」と強調した。
胡主席は「原子力はクリーンだが、安全なものでもなければならない。われわれが共通認識をさらに凝集し、互恵・ウィンウィンの精神に基づき、あまねく参与し、緊密に協力しさえすれば、核安保上の試練に効果的に対処し、持続可能な発展を全面的に促進し、世界の恒久平和・共同繁栄に貢献することが必ずできる」と指摘した。
会議には47カ国の首脳や代表のほか、国連、IAEA、欧州連合(EU)といった国際・地域機関の担当者が出席。胡主席以外の各国首脳も見解を発表した。
「人民網日本語版」2010年4月14日