中国の希土類輸出制限、米国はなぜ騒ぎ立てるか

タグ: 希土類 米国

発信時間: 2010-05-06 16:31:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米下院軍事委員会の委員長で、民主党のアイク・スケルトン議員は14日、近日中に公聴会を開き、国防工業が中国の希土類製品に著しく依存している問題を専門に検討するつもりだと語った。この要請は直ちに多数の共和党議員に支持された。では、希土類は一体、どんな軍事的価値を持っているのか。米国は本当に希土資源が不足しているのか。

「中国の希土類」への思惑

米誌ビジネスウイークのウェブサイトは4月15日、希土類にかかわるこの「政治の嵐」は14日に米国会計検査院が発表した研究報告書に由来する、と報じた。中国紙「青年参考」の記者は同検査院ウェブサイトで「国防サプライチェーンにおける希土類材料」と題する報告書を発見、中国が資源の優位性の利用を意図していることを攻撃し、全世界の希土類市場の供給と価格を抑制することが、その趣旨であることに気づいた。また報告書は、現在の米軍の武器・装備は中国からの希土類製品に著しく依存しており、こうした状況がすでに米国の軍備の整備にマイナスの影響をもたらしていると指摘。報告書が記しているように、中国は現在、国内生産割当て制度を採用しており、輸出割当ては引き下げられ、輸出税率が引き上げられているため、全世界の市場の希土類価格は上昇すると同時に、「米国の希土類金属材料の取得に影響を及ぼしている」。

報告書はさらに、希土類金属は米国の武器・装備の生産において「代替不可能」な作用を有しており、米国では現在、ランタンやセリウム、ユーロピウム、ガドリニウムなどの希土類金属が不足しているため、ある武器系統の生産周期は引き延ばされ、将来的にはネオジムとジスプロシウム、テルビウムを含む希土類金属の供給も、完全に中国に制約されると指摘。また、米国が新たに希土類供給チェーンを確立しようとすれば、15年の時間が必要であり、さらに基盤施設への投資や新タイプの技術の開発、特許の購入といった問題にも制約を受けるとしている。

この報告書は共和党の下院議員マイク・コーフマン氏の要請に応じて作成された。コーフマン氏は2010年の「国防授権法」に、会計検査院に希土類の供給問題に関する諮問報告書を提供するよう求める修正案を追加。同氏は2月、ブルームバーグニューズの取材を受けた際、「中国は米国の先進武器系統においてかなり重要な希土類資源に非常に関心を寄せているが、中国は米国の同盟国ではないため、われわれは事情が悪化する前に対応措置を講じておく必要がある」と強調した。

希土類が必要な新鋭兵器

実に米国も希土類資源の大国 日本も希有金属を買占め

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月6日

 

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