PLO・パレスチナ解放機構執行委員会のヤセル・アベド・ラボ事務局長は8日、ヨルダン川西岸の都市ラマラで、アメリカの斡旋の下でのイスラエルとの間接的な和平交渉を行うことに同意したと発表した。
この日、パレスチナ自治政府のアッバス議長はラマラでPLO執行委員会会議を主催し、間接的な和平交渉について討議した。パレスチナ内部の派別にはイスラエルとの和平交渉について大きな意見の食い違いが存在しているため、会議ではこの問題について激しい議論が交わされた。
ラボ事務局長は会議後の記者会見で、「会議は最終的に、多数決でアメリカの斡旋の下、4ヶ月にわたるイスラエルと間接和平交渉をを行うことに同意した。パレスチナ解放機構とパレスチナ民族解放運動(ファタハ)はすでにこの決定に同意した」と述べた。
なお、アメリカのミッチェル中東特使はこの日の夜、ラマラでアッパス議長と会談を行った。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年5月9日