外交部の秦剛報道官は9日記者の質問に対し、国連安全保障理事会がイラン核問題に関する新決議を採択したことについて、次のように述べた。
中国はイラン核問題への対応において、国際的な核不拡散体制の有効性および中東地域の平和・安定の維持を出発点としている。われわれは「ダブル・トラック」戦略を支持する。安保理の新決議と6カ国外相声明には、イラン核問題に対する国際社会の懸念、および外交交渉を通じた早期解決への普遍的な期待が含まれている。
中国は一貫して、対話・交渉など外交的手段を通じて各国の満足できる案を見出すことが、イラン核問題解決への正しい道だと考えている。安保理での決議採択は、外交努力の扉が閉ざされたことを意味するものではない。国際社会はこれを契機に、外交路線への重視と取り組みを一層強め、イラン核問題の全面的・直接的・適切な解決策を早期に見出すべく努力すべきだ。
中国は引き続き関係国と共に努力し、外交的方法による平和解決に向けて、自らの貢献を果たしていきたい。
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「人民網日本語版」2010年6月10日