ここ1カ月余り、中国共産党中央候補委員や中央紀律検査委員会委員を含む省長・部長級共産党幹部の人事異動が相次いだ。省長級紀律検査委員会書記の異動には、汚職防止策としてこれまでと異なる地域に異動させるやり方が貫かれ、高級幹部の人事には若返りの傾向が一段と顕在化している。中国紙、済南日報が伝えた。
外交部副部長で党委員会書記の王光亜氏 (60)が全国政治協商会議副主席の寥暉氏(68)の後任として、国務院香港マカオ事務弁公室主任に転任し、香港・マカオのメディアの注目を集めた。このほか、山西省党委員会常務委員で太原市党委員会書記の申維辰氏が中国共産党中央宣伝部の9人目の現職副部長となった。また国家公務員局副局長の信長星氏が人力資源・社会保障部副部長に就任、監査署党組メンバーで弁公庁主任の侯凱氏が監査署副署長に就任した。
地方の省長級幹部の人事異動も見どころが多い。57歳の幹部2人が地方の省党委員会副書記に就任した。一人は教育部副部長で党組副書記の陳希氏が張成寅氏(60)の後任として遼寧省党委員会副書記に転任し、もう一人は山西省紀律検査委員会書記の金道銘氏で同省党委員会副書記に就任した。また青海省党委員会宣伝部が主管するウェブサイト「青海新聞網」の「省党委員会指導者の活動報道特集」によると、元青海省党委員会常務委員で西寧市党委員会書記の王建軍氏(52)が青海省党委員会副書記に昇進した。上述の省党委員会副書記2人と比べると、王建軍氏の若さが際立っている。