▽中小都市に都市化が拡張 目標:内需拡大
中国は輸出を成長の主動力とするのではなく、産業政策や税収政策、インフラ政策、都市化政策を通じて、内需を牽引し、消費を刺激していく方針が多くの幹部の態度から見て取れる。
復旦大学経済学院の孫立堅副院長は、大量の低所得層の存在が中国の消費全体にブレーキをかけていると指摘する。特に多くの農民工(出稼ぎ労働者)層には基本的に消費力がない。しかし、膨大な数の農民を「低所得層」から抜け出させる方法のひとつが都市化にある。
第12次五カ年計画の期間中に都市化が第一線都市から外に広がり始める際にはしっかり前期の科学計画を行わなければならない。都市化の推進によって新たな投資チャンス、消費の潜在力、輸出貿易が形づくられる。内需と外需、投資と消費の間のアンバランスの問題については、内需拡大がこの時期の中国の経済構造調整にとって最も重要任務となる。