日本の海上自衛隊には、この度進水した「あきづき型護衛艦」のほか、ヘリコプター空母18DDH護衛艦「いせ」(DDH‐182)も2011年の就役を予定している。新型通常動力の「そうりゅう型」潜水艦は2隻が就役済みの他、あと3隻が建造中、1隻が来年の起工を予定している。このような海上防衛への長期的な財政支出は、天文学的な規模に膨れ上がっており、日本の海上戦闘力が一気に向上することは間違いない。
通常動力の「そうりゅう型」潜水艦は、排水量が2,950t(水中排水量が4,200t)と、豪コリンズ級潜水艦よりも25%大きくなっている。また、2005年から日本では次世代潜水艦の研究が行われている。2016年には設計図が作成され、2021年には竣工するため、次世代潜水艦には、新技術が数多く取り入れられる予定だ。例えば、潜水艦の探知能力を向上するために新型ソナーシステムを装備し、ステルス性強化のために消音化装置を多く装備し、潜水艦の水面下における戦闘力を更に増強している。
「非核三原則」の制約を受けるため、日本では今のところ、潜水艦の動力を原子力に変更することはできないが、通常動力型潜水艦の開発レベルや戦闘能力は、世界でもトップクラスに位置付けている。
海上自衛隊は現在44,000人の隊員を保有しており、各種艦艇は170隻近くに及んでいる。外海エリアにおける日本と諸外国間の事件を見れば、その戦闘力の強さや陣営の完備性がはっきりと認められる。日本が自衛隊の防衛能力を拡大すれば、これまでの幾つかの政権が目指した「政治大国ニッポン」としての地位を築くのに、重要な基礎となってくれることは間違いないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月22日