韓国第二の有力紙「東亜日報」は20日、朝鮮軍の近代化を支援するため、早ければ年内にも、中国人民解放軍が平壌に進駐すると報じた。このニュースは、即座に「朝鮮日報」や「デーリーNK」等のメディアに転載され、韓国の一部のネット・ユーザーは「朝鮮の核兵器保有よりも更に深刻な事件だ」と評している。中国の軍事専門家・宋暁軍氏は20日、「環球時報」のインタビューに答え、人民解放軍が朝鮮に進駐することはあり得ないし、韓国メディアの報道は朝鮮を怪物視するのが目的、と述べた。
「東亜日報」は北京の朝鮮消息筋の話として、中国人民解放軍は年末に平壌に派兵し、平壌郊外の順安(スナン)に駐屯する可能性がある、と伝えた。この消息筋によれば、人民解放軍による平壌進駐の名目は、朝鮮軍近代化プロジェクトの支援だが、派遣する兵力は2、3連隊ほどで、少なくとも数千人規模になるという。「東亜日報」はこれについて、金正日総書記は依然として健在だが、金総書記の死亡後、朝鮮で混乱が生じた際には金正恩氏を守る必要があり、実は、朝鮮はこの時に平壌に駐留する中国軍の助けを借りたいのだ、とみている。