■ソウル首脳会議で新興市場国やアジアの特色をどう反映させるかについて
新興市場国やアジアでG20首脳会議が開かれるのは今回のソウルが初めてであり、G20の発展にとって重要な意義を持つ。中国は各国と共に、過去数回の首脳会議での合意を引き続き実行に移すと同時に、新興市場国やアジアの特色を形にできるよう、ソウル首脳会議を促していきたい。
ソウル首脳会議では主に次の問題をおさえるべきだ。第1に、引き続き互助と相互利益の原則に基づき、マクロ経済政策の協調を強化し、世界経済の重大な試練に一致団結して対処するというG20各国の積極的なシグナルを市場に送り、市場の信頼を高め、世界経済の回復基調を揺るぎないものとする。第2に、国際金融システム改革を推進し、国際金融市場規制・監督を強化し、国際金融機関における新興市場国や発展途上国の発言権および代表性を強化する。第3に、南北の不均衡発展問題の解決を促し、国連ミレニアム開発目標の実行を政治的に支える。第4に、保護主義に反対し、WTOの多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)での包括的・均衡的成果を促し、開発ラウンドの目標を実現する。
■中国とアジア隣国との関係の現状について